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我家のデジタルとアナログの音の比較

いよいよ本格的な夏に入り強烈な日差しが照付けてきましたが
熱中症などにかからない様に皆さん気をつけてください。
私は最近は中古レコードばかり買っていて、それを毎日聴いて過ごしています。

私の理想の音は「手回しプレーヤーの音」ですが
CDが発売されてから長い間、私は手回しプレーヤーの音とはかけ離れたCDのあまりの音の悪さに全く聴く事が出来ずにいました。もちろん高級なCDPを聴いても同様でした。

近年、低ジッタークロックを搭載したカプリースとSDカードプレーヤーのQA550の出現により、デジタルの音はそれまで私の使用していたアナログプレーヤーの音に迫り、
「音楽を聴くのはもうデジタルでも良いか」とさえ思えるほどの音質の向上ぶりでした。

しかし、アナログの行き着ける音は「手回しプレーヤーの音」だと分かってはいたので、その音にはまだ遠く、近づく為にある程度のノウハウはもっていても、その時点では金属を加工をしてまでの力はなく、既製のアナログプレーヤーの部品を少々改良しては誤魔化していた様な状態でした。

最近パイオニアのPL-25Eをドフで見つけた事が切っ掛けになり、同じ時期に金属加工の出来るフライス盤と旋盤を手に入れた事で思う様な改造が出来る様になりました。
そして、この音が私の探してきた理想の音だと言い切れるまでになったのです。
PL-25Eの改造が始まる前から16bit/44kの音は変化していませんので、このデジタルの音と比較をしてみればアナログの音があれからどれくらい向上したのかが分かります。

まずデジタル系の構成ですがSDカードトランスポートのQA550をフル改造したものにキャパシタ電源を使いI2S出力で左右別々のカプリース二台モノ使用に入れて聴いています。
この構成での音を聴くと特に不足は感じられず「かなり好いんじゃない。」と思わせてくれるもので、この音だけを聴いて頂けたら殆どの方はそう感じてくれると思います。

 その後にPL-25E改のアナログの音を聴くとまず一番の違いに驚くのは肌触りの良さです。この音はデジタルでは今までに聴いた事がありません。そして人の声と弦楽器の滑らかさと艶はデジタルの音が『艶消しの音』と表現したいくらいの差があります。

肌触りの良い優しい音と書くと『単に聴きやすい音』を想像してしまいがちですが、
音のエッジはデジタルのそれよりもっと鋭くなって音楽に勢いがあります。
そして、広大で深い空間と飛び出してくる様な迫力ある立体感と低重心の厚い低音
これらもデジタルでは体験できなかった事です。


この様に拙宅では現時点ではアナログが大きくデジタルの音を引き離している状態なので、BGMでデジタルを使用する事はあってもデジタルをメインとして聴く様な出番は暫くはないと思います。

最近聴くレコード盤は特に高音質盤などではなく、極々ふつうのレコード盤ですが、
ターンテーブルに次々に乗せるどの盤も、魔法にでもかかったかの様に楽しい音で音楽が鳴ってくれるのが不思議で、幸せな毎日です。

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