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チタンとステンレスのアームパイプの比較

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私のPL-31E改についているピュアストレートアームのパイプはステンレスですが
最近製作したチタニュウムのパイプを使用したピュアストレートアームとどれだけ音質に差があるのか サブ機のPL-31E改に取付けて聴いてみましたのでその結果を御報告します。

回転系のシャフトやモーターを交換した時には聴いてすぐに明確な答えが出てしまうほどの優劣の差がありましたが、ステンレスとチタニュウムの材質の差では長時間、何枚ものレコードを聴いてみなければ、夫々がどの様な音なのかを掴む事が難しい。
二種の材質の音はありますのでその差について書いてみます。

まずステンレスですが質感はやや硬めで(硬質なのとは違います)密度が高く、音像は引き締まって小さく、奥に立ち空間は深く奥にひろがります。周りに余計な音がしないので細かい音がよくわかり、音の立上りのエッジがシャープで、ストイックな細密画を見ている様です。こういう鳴り方は私は大好きです。ステンレスパイプの付いたピュアストレートアームも現時点で音に全く不足はなく音楽を楽しめるまでに至っていると思っています。
もう一方のチタニュウムパイプですが、ステンレスより音像はやや大きく手前に立ち、その分空間は浅く感じます。オーボエなどの木管楽器の管を通る時の響きが厚く膨らむ感じや、ピアノのハンマーのフェルトを巻いた柔らかな感じが此方の方が良い様に感じます。音のエッジはステンレスほどシャープではありませんが必要にして十分です。

この様に私は感じましたが、回転系の差ほど音にたいしては支配的ではなく、「どちらを使っても良いかな」という結果となりました。

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