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Channel: 趣味のオーディオの行着いた先
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ピュアストレートアームを聴いてみました。

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私は今まではターンテーブルの回転に関する考察と改造を続けてきましたが、目標としてきた手回しプレーヤーの優しく滑らかで落着いた重心の低い音を出す事は達成できたと思っています。
そして、よりレコードに入っている音を引き出す為に ほぼ理想と思われる軸受を持つピュアストレートアームを作る事を今年の目標としてみました。

先日そのピュアストレートアームが完成したので暫く時間をかけて聴いてみた結果を報告致します。

完成した直後に聴いてすぐに空間に雑味が無くなり鮮明になった事は分かりました。
しかし、音のバランスが崩れて高域に寄ったりすると、この様に聴こえたりする事がありますので暫く落着くまでは聴いてみようと思ったのです。
しかし、そのような心配は全くなくオーケストラの音のバランスは重心の低い重厚な音のままです。
音の空間の曖昧な濁りが無くなったので遠近感が抜群によくなっていて背景の奥で演奏している奏者一人一人の姿形が目に見えるようです。トランジェントもかなり上がりましたのでそれぞれの楽器の音も抜群の切味です。
ここまで曖昧さのない鮮明な音になるとプラッターの回転のトルク変動による歪など耳に厳しい疲れる音が顔をだしてきてしまうのですが、すでに私のターンテーブルの回転は手回しの理想回転を実現できていますので優しさと滑らかさはそのままです。
拙宅には今まで聴いてきたアームの載った同型の改造プレーヤーがありますので再びつなぎ直して比較をしてみましたが、かなり良いと思っていた今までの音でも こんなにも曖昧でピンボケの音で聴いていたとは信じられません。
今回のアームの軸受の曖昧さの排除と ピュアストレート化のアナログの音を聴いてしまったら あまりの差にもう絶対に後戻りはできません。

プラッターの回転に関わるのは、肌触りのよい滑らかさ、優しさ、音の重心の低さの変化ですが、今回のアームの音を聴いては、澄切った空間の純度と明快な鮮明さ、そして音の立上りと収束のトランジェントの変化だと分かってきました。

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