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ダンパーの劣化したハイフォニックカートリッジの使い方

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今日は朝起きると予想外の雨でした。気温は上がらず冷たい雨で秋から冬へと向かっているのが体に感じられる日になりました。

私は普段からカートリッジは空芯型のMCカートリッジしか聴きませんが磁性のコア入りカートリッジでも良く聴こえる物があり、最初は「なかなか好いじゃないか」と思って聴いていても暫くすると飽きてしまい空芯カートリッジに戻している様な状態です。

そんな中で新な空芯カートリッジで良い物がありました。
ハイフォニックのMC-A3です。
このカートリッジを作った技師はデンオンに居たそうですが、そこから出てハイフォニック社を興し自分の思う様なカートリッジを作ったのです。

まず空芯型で針圧は1グラム前後とハイコンプライアンス、全金属製ボディと拘った作りとなっています。音も肌理が細かく滑らかで自然でとても良い音だと思います。
しかし、針圧が1グラムとコンプライアンスが高い為にダンパーが柔らかく長い年月にダンパーが弱ってレコードにボディが付いてしまうというトラブルが頻繁に起こるようです。
私が最近手に入れたMC-A3も例外ではなく針の沈み込みが大きく演奏時のレコードとカートリッジのボディとのクリアランスは0.1mmくらいしかありません。
しかも針が沈み込んで寝ている為にトレースが極度に不安定になっていて安心して聴いていられる状態ではありません。

暫く思案してカートリッジを観察していてある事を思い付きました。
イメージ 1
カンチレバーが寝ている状態なのだから角度を起こした状態にもどせば良いのだからカートリッジ本体にお辞儀させて角度を付ける為に、矢印の様に0.7mm程度の銅線をカートリッジの頭とシェルの間に挟みました。
銅線のスペーサーとカートリッジの取付けネジ2本とで三点で止まる事になりますので面で接触しているより、より安定した状態になりますし、お辞儀をした事でボディとレコードのクリアランスも大きくとれます。実際に使ってみましたがトレースの安定性も音質も格段に良くなり安心して音楽が聴ける様になりました。劣化したダンパーのハイフォニックカートリッジを持っておられるなら、呆気ないほど簡単に改善ができますので是非お試しあれ!

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