すっかり秋の気配となって過ごしやすくなりましたが、また暑さがぶり返してくるのでしょうね。
さて、今回もまたカートリッジを修理しました。
パイオニアのPC-70MCです。空芯カートリッジでカンチレバーはベリリウムの極薄パイプなので針をレコード盤にうっかり落としただけでカンチレバーが簡単に折れるほどの脆さです。私も繊細な音の表現に惚れ込んで一時期は熱心に使っていましたが、4個位カンチレバーを折った記憶があります。このカートリッジも写真の矢印の様に根元からポッキリと折れています。これをどの様に修復しようかと考えましたが、根元にロッドを埋めてカンチレバーを継ぐように考えてみました。
ロッドの材質ですがプロはタングステンの棒を使うと聞きましたが、タングステンの極細線など手には入りませんし質量が鉄の2.5倍と重いので もっと軽く適度の強度のある物で考えるとチタン合金が良さそうです。チタン合金の質量はアルミ系の二倍ほどありますが、鉄の半分で強度はアルミよりもあります。さて、必要なのはチタン合金の0.4mmの極細線ですが、そんなものはありませんので作る事にしました。旋盤で0.7mmくらいまで削ると『ポロッ!』と折れてしまいます。なので、あとはヤスリで0.4mmまでに仕上ました。これを切り取って折れたカンチレバーの根元に挿します。オーダーメイドなので右側のロッドの様に太さの違う物を組合すのも自由自在です。チタン合金製のロッドがつきました。これにカンチレバーを挿すだけです。
はい、完成です。材質はベリリウムではなくアルミのカンチレバーですがスッキリと繊細な音がでました。今使っているプレーヤーが以前から大きく進化をしたPL-31E改なので、昔に聴いた印象よりも遥に良い音です。もう少し色々なレコードをかけて楽しみながら鳴らし込んでみます。
パイオニアのPC-70MCです。空芯カートリッジでカンチレバーはベリリウムの極薄パイプなので針をレコード盤にうっかり落としただけでカンチレバーが簡単に折れるほどの脆さです。私も繊細な音の表現に惚れ込んで一時期は熱心に使っていましたが、4個位カンチレバーを折った記憶があります。このカートリッジも写真の矢印の様に根元からポッキリと折れています。これをどの様に修復しようかと考えましたが、根元にロッドを埋めてカンチレバーを継ぐように考えてみました。
ロッドの材質ですがプロはタングステンの棒を使うと聞きましたが、タングステンの極細線など手には入りませんし質量が鉄の2.5倍と重いので もっと軽く適度の強度のある物で考えるとチタン合金が良さそうです。チタン合金の質量はアルミ系の二倍ほどありますが、鉄の半分で強度はアルミよりもあります。さて、必要なのはチタン合金の0.4mmの極細線ですが、そんなものはありませんので作る事にしました。旋盤で0.7mmくらいまで削ると『ポロッ!』と折れてしまいます。なので、あとはヤスリで0.4mmまでに仕上ました。これを切り取って折れたカンチレバーの根元に挿します。オーダーメイドなので右側のロッドの様に太さの違う物を組合すのも自由自在です。チタン合金製のロッドがつきました。これにカンチレバーを挿すだけです。
はい、完成です。材質はベリリウムではなくアルミのカンチレバーですがスッキリと繊細な音がでました。今使っているプレーヤーが以前から大きく進化をしたPL-31E改なので、昔に聴いた印象よりも遥に良い音です。もう少し色々なレコードをかけて楽しみながら鳴らし込んでみます。