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Ortofon MC2000の試聴

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前の記事でオルトフォンのMC2000が復活しましたので音を聴いてみました。
カンチレバーとチップが違うのでオリジナルとは当然音は違いますが、どんな音がでてくるか楽しみです。

イメージ 1
まず音を出して驚くのは出てきた音の小ささです。フィデリックス社のプリアンプMCR-38で高能率のA5を鳴らしても5時のフルボリュームの状態です。(通常はMC-L1000などは12時から1時くらいのボリューム位置)
もしかしたら以前ダマテラ邸で聴いたジュエルトーンのJT-R靴茲蠅眈さいかもしれません。(これがMC型最小出力のカートリッジ?)

MC2000はコイルの巻枠に磁性コアを入れずカーボンの巻枠を使用しています。
この為にコアによる磁束が稼げない為、コア入りカートリッジより極端に出力が小さく並のフォノイコライザーではノイズが多くて使用する事はできません。
と言ってせっかくの空芯カートリッジを鉄心にコイルを巻いたトランスで変換するのでは本末転倒しています。
この低出力のカートリッジを再生する為に入力換算雑音-150dbV以上のフォノイコライザーが必要なのです。事実MCR-38はフルボリュームでも全くノイズが気になりませんしレジェーロを使っても同様です。

さて、音の方ですがまず気が付くのは音の純度です。とにかく澄んでいて余計な音がしません。その為に空間は深く、ボリュームを絞っても全く音が潰れません。これはジュエルトーンのJT-R靴膨未犬襪箸海蹐任后また低音域は軽く反応が速く鈍さを感じさせない音です。サテンM18BXとの比較でサテンが重く感じてしまうのですから相当なものです。鳴らし初めはやや高域にエネルギーが寄っていましたが、
鳴らしていくうちに低い方に重心が寄りとても良いバランスになりました。それも当然で、このMC-2000は買ってすぐに針が折れ数十年間そのままだったのですから当然だとおもいます。カンチレバーを継いだことなどのハンデは微塵も無く、見事な音を再生してみせてくれました。
出力が小さく使いづらい面はありますが、このMC2000も傑作カートリッジの一つと言い切ってよいと思います。

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