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ザークシーズの音質比較

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毎日熱い日が続きますが、今日はとくべつに熱かった。皆さん体には気をつけてくださいね。
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ROKSANのXERXESのプラッターが回る様になったので、暫定での状態で音を聴いてみたくなりました。
アームはロクサン社純正のアーティマイズが付いています。
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色々な工夫がされていて見ていて面白いアームです。私は指かけの音が嫌いなのでシェルには付けませんが、このアーティマイズもインテグレーテッドアームなのに最初から指かけがありません。これを見ただけでも製作者の音への拘りが感じられてワクワクします。
アームパイプは極太のジュラルミンだと思います。軸受はPL-25Eのアームと同じジンバルサポート式ですがデザイン的には少々ゴツイ感じです。針圧は直読目盛などはなく
針圧計がないと針圧が掛けられない超マニアックなもので使い勝手がいいとは言えません。(このくらい徹底すると『素人さんお断り』というところもかえって好感を持ってしまいます。)
後ろのカウンターウエイトはアームの共振を抑える工夫だと思いますが軸に吊り下げ式で常にフラフラの状態です。

レコードをプラッターにセットした後、センターシャフトのカバーを引抜きレコード盤とシャフトを接触させない様にしてシャフトからの影響を排除しているのも特徴です。この実験は以前の記事にも載せた事がありますので覚えている方もいると思います。
http://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/26966017.html
最初聴いたときは高弦の響きにキツイ歪が感じられましたので、このシャフトキャップを抜いたところ、厳しい音が無くなり このプレーヤーとしての効果はある事を確認しました。

肝心の音ですが、もし以前のリンのLP-12やARのプレーヤーを使っている頃に聴いていたなら間違いなくこのザークシーズに飛びついていたと思います。
予想どおりに音は滑らかで生き生きとして勢いがあり、明らかにスピンドルシャフトを極細にした効果が再生音にでています。
このまま聴いていても「もう十分」という高いレベルに達しているのは間違いはありませんが、私のPL-31E改と比較するとPL-31E改の滑らかさはさらに上で音場の深い位置から音が聴こえて来ます。ザークシーズは音色は派手ではありませんがやや明るめで弦楽器に極々僅かなザラツキが感じられるので、まだ回転系には改善の余地があるようです(PL-31E改はDCモーターで電池駆動ができるのでこの差が大きいのではと思います)。

今回のこの個体はアーム取付け穴はSME用の大きな楕円の穴が空いていて、後から専用のアーティマイズアームに載せ換えた様です。その為薄いアクリル板で一度穴を塞ぎアクリル板に再び適合する穴を空けて取付けてあります。音質には悪影響があると思いますので再度アームベースを強度の高い6061アルミ合金で作り直してみたいと思います。

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