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Channel: 趣味のオーディオの行着いた先
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シェルの画期的発明品

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最近フィデリックス社の中川さんは新しい試聴室で今まで思うように出来なかった
所有しているオーディオ機器の調整に勤しんでいる様です。
特にアナログ関連には力が入っている様です。

ある日、私の所に電話があり「アームとシェルの接続部分を2ロックピンにしてもガタつきがあり、これをなんとかする方法を考えた」と言ってきました。
通常シェルはコネクター上部に一本のピンが出ていてアーム側のネジで引き込んで固定します。
しかし、上側のみを引っ張るだけでは下側が動いてしまいガタつきがでてしまいます。
これでは支点の明確化には遠く及びません。
シェルとアームを一体化してインテグレーテッド化してしまえばこの問題は起こりませんが、
どうしても複数のカートリッジを交換して使いたいのがオーディオマニアです。

そこで考えられたのがシェルコネクター部に上のピンと下のピンをつけて
2ロックピンにしたシェルが考えられました。左側のオーディオ・クラフトのシェルがその代表例です。
イメージ 1

私も真似をして右側のシェルの様に2ロックピンに改造して使っています。
しかし、この2ロックピンでもアーム側のネジとの遊びがある為に完全には固定が出来ないでガタつきが残ってしまっていました。それを完全に解消してインテグレーテッド・アームなみにしてしまう方法を考えついたそうです。

それから間もなくフィデリックス社から送られてきたものです。
イメージ 2


早速シェルに取付けてみました。
イメージ 3

ピンのついた板をいれる長穴を開けて板の前後に隙間を僅かに作ります。
横からピンを入れて固定して、ちょうどシーソーの様に板が動く様にするのがミソです。
アームに取付けた時に均等な力が上下のピンに加わりアームとシェルの接続部に隙間がなく固定できる様になります。
実際に使用してみましたがアームと完全一体となり驚くほどガッチリと固定できました。
音質も曖昧さのない明快な音に変わります。

今までシェルのコネクター部は色々な方法が考案されてきましたが、
今回の密着シェルは単純な構造でアームに完全固定ができる決定的な方法です。
今までも中川さんにはアンプ製作の独創的発想で感心させられてきましたが、
今回の密着シェルも中川さんらしいオリジナリティー溢れる物だと思いました。

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