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隠れた名機YAMAHA MC-1Sカートリッジ

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最近ヤフオクで針の折れたYAMAHA MC-1Sを手に入れました。

このカートリッジはビクターのMC-L1000と同じくプリントコイルを使って発電していて、違いはMC-L1000がカンチレバーの先端、スタイラスチップの直上にプリントコイルを配しているのに対して、MC-1Sはプリントコイルをカンチレバーの根元にL型に付けてコイルを前後に動かしてプッシュプルで発電している事です。どちらもベリリウムパイプ製カンチレバーでよく似た処があります。
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このジャンクカートリッジを購入したのは、まず空芯コイルである事、金属製のボディに振動系が強固に固定されている事です。
ベリリウムパイプの折損だったので手持ちのソリッド・ベリリウムカンチレバーを挿せば簡単に治ると踏んだからでした。
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カンチレバーの途中から継いだ段差が分かるでしょうか?
PL-31E改>LEGGIERO>LZ-12プリ>miniDSP>セレナーテ>HS500のマルチ、で聴いてみました。

最初聴いた時は少し地味かな?と思いましたが、暫く聴いていると、この音が自然で高域から低域まで、とてもバランスが良い事がわかります。音質も甘さが無く、空芯コイルの特徴の澄んだもので、空間の底まで見渡す事ができます。
MC2000なども修理して聴いてみましたが、このMC-1SがYAMAHAのカートリッジの中では一番音が良いかも知れません。

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