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Channel: 趣味のオーディオの行着いた先
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千葉から来たアナログプレーヤー

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昼間はまだ夏の暑さですが朝夕はスッカリ秋の気配になってきています。
このまま暑くならないでくれると楽なのですが。

話は1ヶ月半前に遡ります。ブログのコメントに投稿があり「パイオニアのアナログプレーヤーの改造方法に付いて教えて欲しい」との事。
メールでやり取りしていると神奈川県の川崎に在住との事で
近くなので我家に聴きに来て頂ける事になりました。

間もなくNさんが来訪してくださいました。
話をしてみると所有しているスピーカーは驚くことにシーメンスの『オイロダイン』とJBLの『4550』のマルチアンプ、もっと驚いたのは横浜の超有名なオーディオファイルの『三上医師』が仲人なのだそうです。
毎年地元で『オイロダインを聴く会』を開くほどの方だったのです。
数千枚のレコードを所有しアナログが大好きな方だったので話は盛り上がり
結果私の現在使用しているプレーヤーのデッドコピーにしてくれる様に頼まれました。
「出来上がるまで時間がかかりますよ~」と言ったのですが時間制限なしで待ってくれるとの事で承諾しました。

「完成までの間に時間があるので自分でも改造をしてみたい」とモーターや改造部品を随時送ってみたりしていましたが、改造した結果を「イヤー良くなった!」と度々嬉しい連絡を頂いていました。

そして、依頼されたプレーヤーが出来上がりましたのでNさん邸の試聴も兼ねて昨日PL-31E改の完成品をもって川崎まで行ってきました。
イメージ 1
コンクリート造り、20畳位ある部屋で床を下げて作ってあり天上高はかなりあります。入ると左手に写真の様に150-4Cウーハーの入ったJBL4550が横に置かれていました。(真ん中のダブルウーハーのバックロードホーンはモノ専用です。)
イメージ 3
アムクロンのパワーアンプ6台を6dbクロスのパッシブデバイダーでマルチアンプ駆動としています。
イメージ 2
右手はレコードラックに大量のレコードとラジコンや自転車と氏の多趣味が窺えます。以前はこの面にオイロダインが置いてあったそうで、今は他の所に置いてあるので今回の試聴は叶いませんでした。
そして、驚くのはこれです。
イメージ 4
金田明彦さん本人が製作された『金田式アンプ』の山です。なぜこんなに沢山の金田式アンプがあるのかと聞くと金田さんの試聴会の設定をして、する度にお礼に頂いた物なのだそうです。なのでNさんは金田式アンプの信者でもあるんですね。

さて、とりあえずそのままの状態でレコードを聴かせてもらいました。
主に聴くのはジャズだそうですので前に出る音が好きとの事
おっしゃる通り全体にスピーカーの前の方に音像が並びます。
音はこのままでもバランス良く滑らかな音です。
使ったプレーヤーはパイオニアのPL-61を改造したもので、すでにスピンドルシャフトのベアリング化や私の送ったDCモーターに換えていましたので、このままでもとても良い音です。正直「私の改造したPL-31Eに交換して差が出なかったらどうしよう。」と心配になるくらいでした。
イメージ 5
そして、プレーヤーのみPL-31E改に交換してみました。カートリッジはシュアのV-15靴任后
音が出た瞬間から圧倒的に(けして大袈裟な表現ではないんですよ)違います。音像は小さくなりスピーカーの前面に並んだ音像の背景にある弦楽器が混濁せずハッキリと聴き取れ立体的になります。音質はもっと優しくなり歌手の感情の表現まで全く違って聴こえるのです。

正直この音を聴いてホッとしました。
Nさんも友人に「千葉からプレーヤーが来たら貸してやるから。」といって「千葉のプレーヤーはまだかー!」と催促されていたそうですが「貸すのはムリだな・・・」
「良くなり過ぎて私が聴くから貸せないわ」だそうです。(笑)

さて、此処で疑問があります。Nさんは今までに一度も一人で面識のない人の家にオーディオを聴きに行った事は無いそうです。そのNさんが何故ブログを見ただけで私の所に来ようと思ったのでしょう?
Nさんは昔からアナログプレーヤーを重視していてレコード盤より大きな砲金プラッターを持つ巨大な糸ドライブプレーヤーを三台作り、一台は自分用、もう一台は知人に渡し、三台目は今でも『三上医院』で回っているそうです。この様に苦労しながらも今は使用しているプレーヤーはリンのLP-12なのだそうです。カートリッジは違いますが私と同じ様な道をたどって同じプレーヤーに行き着いた。
そして、決定的な事は私の『手回しプレーヤー』の記事だったそうです。
http://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/folder/701280.html
ひとりでプラッターを手で回してみて音を聴いてみるととても良い音がしたそうで、
「このまま定速で回す事ができれば素晴らしい音になる!」と分かり、
そして、どうしても私のプレーヤーを聴いてみたくなったのだそうです。

いままでに色々な事を経験し、苦労してきたからこそ、この『手回しプレーヤーの音』を聴いて凄い事なのだとすぐに理解して頂けたのだとおもいます。

Nさんも私も長い年月の間に溜まったオーディオの話が山ほどあり、気が付けば辺りははスッカリ暗くなっていました。
お土産に戴いたレコードがまた凄いのです。
これです。
イメージ 6
オリジナル盤ですよ

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