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ベアリングシャフトの音質比較

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先週ラジアルボールベアリング式スピンドルシャフトの製作を完了して
しばらく様々な音楽聴いて比較試聴をしていましたので試聴記事の掲載が遅れていました。

音を出す前にスピンドルシャフトを何時もの様に指で回してみて今まで使用してきた物と比較してみました。回す力は僅かにベアリング軸の方が軽く、思ったよりも差がありません。今までの『滑り軸受け』は同じPL-25Eの7mm径の中間を細くして軸スリーブとの接触面を少なくし軽いオイルをつかっていますので、この軸でもかなり良く出来ている事が分ります。ただ、オイルが接触面の間ありますので指に粘る感触が感じられます。
一方ベアリング軸は軽くは回りますが丸い物が転がる「ジリ、ジリ」感が指に感じられますので、これがどの様に音に影響するのか心配な所ではあります。ただしオイルが介在しないので粘る感触はありません。

さて、お待たせしている音質比較ですが、大きな違いは『ボールベアリング軸』は『滑り軸』に比べて音に解放感があります。『滑り軸』は上から抑えられた様に感じ、聴き方によっては落着いた真面目な音とも言えますが、良く聴くとやはり「オイルダンプされた音」だと分かります。(このオイルで抑えられた物の極端な音が太いスピンドルシャフトの無表情の死んだ様な音なのです。)
『ボールベアリング軸』は音の響きが空間上方に「パァーッ」と広がり華やかさが感じられるのです。心配したボールの転がるジリジリ感も音には感じられません。

弦楽器を聴くと『滑り軸』の方は落着いた音なので向いているのかと思うと、さにあらず。『ベアリング軸』の方が歪が低く刺激のない音でこれは聴けば「あー!」と皆納得してしまうほど明らかな差がでてしまいました。

この様に『ベアリング式軸受』の方が音楽が楽しく、音が良い事が分りましたが、なぜ今までこの様な方式のスピンドルシャフトが作られてこなかったのか?

不思議です。

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