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プラッターを重くしてはいけない理由

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以前の実験でターンテーブルシャフトの径を太くすると音楽のダイナミックレンジが削がれ、素っ気ない詰まらない音になる事が判りましたが、

イメージ 1
その時にターンテーブルシャフトを指で回してみるとスルスルと抵抗なく回るスピンドルほど音が良く、指先の感触でどの様な音がでてくるかまで予測がついてしまう事が分りました。
その後にスピンドルを指で回してみた感覚でまだ判った事があります。

スピンドルシャフトを実際にプラッターが乗った時の様に指で下方向に強く押しながら回してみるのです。
力を入れずに回した状態は回転方向に如何に抵抗なくスムーズに回るかが分かります。しかし、下方向に思いっ切り圧力をかけて回すと別のある事が判ります。

シャフトの軸受はボールベアリング球と金属の平な面が一点で接触して成立っています。
理想としては一点での接触ですので力を入れずに回した時と指の感覚に何の変化も感じないはずです。
しかし、実際には力を入れれば入れるほど指先にジリジリ、ゴリゴリとした感触が伝わってくるのです。
この事から超ミクロ的にみれば重いプラッターを乗せた時には理想の一点接触ではないと推測ができます。

重いプラッターではこのゴリゴリとした軸受のノイズと抵抗の感触が実際の音楽を再生する時には滑らかさを阻害しジリジリとした歪んだノイジーな音になっているのです。普段聴き慣れてしまっている方には当り前の音かもしれませんが
プラッターをそのままの条件で軽くして軸受に負担がかからなくなった音は
比較すると空間は静かになり、ひずみ感の感じられない滑らかな音になっている事が
誰が聴いてもすぐにわかります。

しかし、モーターの振動はある程度の重さのプラッターのイナーシャーで平滑吸収したいので、ここで大きな矛盾が生じてしまいます。

イナーシャーと軽いプラッターの両立
さて、どうするか・・・

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