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DCモーターの検証 その2

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昔 マイクロ社のRX-5000という糸ドライブを使っていた頃にモーターユニットは同じマイクロ社のRY-5500というDCモーターユニットを使用していました。
それをシンクロナスモーターを使った物に交換した時にRY-5500より滑らかな音だったので
「シンクロナスモーターの方がDCモーターより音が良い」と今まで思ってきました。
しかし、ここに来て雪まるださんの持ってきた極々低価格のDCモーターを使ったプレーヤーの音を聴くと
どうも より自然で優しい音がしている事に気がついたのです。

そこで「ここでもう一度検証をし直す必要があるな」と思い、その小型DCモーターを
パイオニアのベルトドライブPL-25Eに取付けてみました。
http://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/26926666.html
このDCモーターは脇に付いている黒いLSIでコントロールしていて9V~12Vを供給してやれば規定の回転数で回り、スイッチに繋いで外部からDCを供給してやれば他は何も必要がない優れもので、徹底したコスト削減には本当に感心します。なのでプレーヤーキャビネットの中は呆気ないほどの何も無いガランドウです。
比較時に使用する電源は電池やソーラーパワーを使えばより空間は静かになって音は良くなるのは分かっていますが、
今回はフィデリックス社の物を元にQA550用に私が改造した9VのACアダプターを使い比較をしてみました。

音を比較検証する場合はよほど差があり瞬時に分かる場合もありますが、
気にしている帯域や部分などに注意がいってしまい他の部分が疎かになる場合がありますので、長い時間をかけて何度も元にもどして色々な音楽を聴いて比較する事が一番間違いがない比較方法だと私は思っています。

比較対象の現メインプレーヤーのモーターはビクター社のJL-B33Hに使用されている6極アウターローター型のシンクロナスモーターですが、外周にローターがある為にモーター自身のフライホイール効果も得られ非常に優れたシンクロナスモーターだと思います。これを電圧を下げて極ロートルクでドライブする方法をとってきました。
PSオーディオの電源と相俟って現時点でも全く不満がなく「これで十分」と思えるほど素晴らしいパフォーマンスを見せてくれています。

比較の結果ですが、このDCモーターの方がやはり音の自然さと優しさではシンクロナスMを上回ります。
また、DCモーターと比較してシンクロナスMは僅かに音楽が抑えられた感じがありますが、これが無くなり開放的になって聴いていて疲れなくなり楽に音楽が聴ける様になります。
音の立上りやキレ、低音の力強さやガッツが不足するのではとの懸念があったので
この点も慎重に比較をしてきたのですが、このDCモーターがシンクロナスMに聴き劣る所はみられませんでした。
具体的にはシンクロナスモーターで聴くサックスの音は所々に極々僅かに刺さる音がでるのですが、これがDCモーターにはありませんし、ソプラノ歌手が必要以上に叫ぶ様な所がなくなり、より本物を間近で聴く感じが強くなります。
デジタルよりも かなり良いシンクロナスMを使用した現メインプレーヤーの音ですが、それよりももっと機械を感じさせないのが今回のDCモーターの音です。

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