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YAMAHA GT5000の波紋

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私はアナログプレーヤー回転はプラッターを手で回した時の音が究極で、もしも完璧な回転をするプレーヤーがこの世界に存在するとしたら、必ずこの手回しの音に近似すると確信していました。ですので、『レコードからどの様な音が出なければならないか』と言う答えが分かっている状態で、その究極の回転に辿り着く為の方程式を解く様なものだったのです。
この『手回しプレーヤーの音』の滑らかさと自然さと、そして優しさを通常のプレーヤーと比較すると、モーターで変調された音が いかに不自然な音を出すかは十分に分かっていたので、どの様にすればヤクザ者のモーターの影響から逃れられるかを延々と考える日々でした。
極端な事を言えば『プレーヤーからモーターを消去りたい』と思うほどでしたが、
それも今はほぼ終わり納得のできるまでの領域に辿り着いたと自分では思っています。

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このところの世界的なアナログブームに乗り、過去アナログを手掛けた日本のメーカーから新型のプレーヤーが続々と発売となっていますが、YAMAHAからもフラッグシップと思われるGT5000プレーヤーが来春発売になるとのアナウンスがありました。
外観をみると往年のヒット商品のGT2000のスタイルを踏襲している様にみえます。
メーカーは過去のレガシーに固執するものですので、当然ダイレクトドライブ方式で出してくるものと思っていました。
しかし、驚いたのは駆動方式が一転DDからベルトドライブ方式に変更されていたのです。
「YAMAHAはDD用のモーターが手に入らないので、ベルトドライブに変更した」との噂が実しやかに流れていますが、さて、それはどうでしょうか?
先日GT5000の詳細が発表されたのですが、最近のハイエンドプレーヤーが好んで採用している糸ドライブの様に外周にベルトを掛ける方式ではなく、私の改造ベースにしているパイオニアのPL-31EやLINNのLP-12、トーレンスなどと同じサブターンンテーブルにベルトを掛ける内周駆動型で、モーターも小さなシンクロナスモーターです。
ベルトドライブの採用の経緯も説明されていましたが、私が今までブログに書いてきた事を熟読して頂いている方には全てがそのままのだと分かって頂けると思います。
https://blogs.yahoo.co.jp/milonhit/8823542.html
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モーター自体を緩衝なくDDの様に 直結で使ってしまうと、モーターの弱点がそのまま伝わってしまいますが、ベルトと言うものが介在する事によって細かく速く変動する振動は伝わりづらくなり、ユックリとした変動に代わり人間が聴いた時に不自然さが感じられなくなるのです。これを私が聴いて『手回しプレーヤーの音』に一番近いドライブ方式だと判断したのです。
その後、私のプレーヤーはモーターのDC化と乾電池電源、ベアリング式シャフト、マグネフロートと進化をしてきましたが、基本構造は内周駆動のベルトドライブだったのです。
メーカーが今までの過去を覆す事はなかなか勇気のいる事ですが、私はYAMAHAのベルトドライブ方式の採用は、けしてDD用のモーターが入手できなかったからではなく、モーターの悪影響を受けない最良な方法だと明確に判ったうえで採用したのであって、この選択は正しい判断だったとおもいます。
ピュアストレートアームの採用もあって音質には大いに期待したいところです。
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