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インサイドフォースとスケーティングFは全く別物

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カートリッジを盤面に置くとアームが内側に入ろうとする現象を一般にインサイドフォースと呼ばれていますが、もう一つ同じ名前の現象が今回フィデリックス社が動画で示したカートリッジのカンチレバーの支点が内側に向かって振れる現象です。
https://www.youtube.com/watch?v=6xpm6R3z3NE
この現象に限ってフィデリックス社ではインサイドフォースと明示していますが、オフセット角の付いたアームに取付けたカートリッジの針が音溝の変化する抵抗に引っぱられてカンチレバーがアームの支点と一直線になろうとしているだけの単純な事なのです。もちろんフラフラと動くカンチレバーの支点が正しい信号変換など出来るはずもなく、昔からあたりまえの様にしてきたアームを曲げたこと自体が間違っています。

もう一つ同じ名前で呼ばれてきたインサイドフォースですが、此方はフィデリックス社ではスケーティングフォースと分けて呼んでいます。
このアームが内側に向かって滑る現象はレコード盤とアームの接線よりオーバーハングにした事によって起こり、ピュアストレートアームの様にアンダーハングにすれば外側に滑る現象になります。
これはオフセットしたアームでも同じ事でオフセットアームをアンダーハングにしても外向きに滑るモーメントが発生する事から、フィデリックス社の言うインサイドフォースとは全く関係が無い事がわかります。

この内側にアームが滑る現象をスケーティング現象と明示すれば、一般に言われているインサイドフォースキャンセラーはインサイドフォースをキャンセルする事はできず、スケーティング現象のみキャンセルしていることからアンチスケーティングと呼ぶ方がスッキリします。

これら2つの現象を混ぜて考えてしまうと とても複雑な動作に見えますが、ハッキリと分けて考えれば難しい動作ではない事も分かります。

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