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ピュアストレートアームの話2

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ピュアストレートアームの音の良さの秘密のうち、アームのオフセットがない事で
カートリッジのカンチレバーがアーム支点の直線上に並ぶ事によりレコードの音溝の抵抗の変化の影響でカンチレバー側の支点が振られない事がトラッキングエラーが増える事よりも重要だという事が分かってきました。しかし、過去にもピュアストレートアームが何点か存在しましたが、なぜかあまり流行らず自然消滅しています。この原因の一つにはアーム側の支点の明確化が完全ではなかったのではと推測します。

通常のアームは左右動作をつかさどる垂直軸と上下動作をつかさどる水平軸の組合せからなっています。これらの軸には各2個づつのボールベアリングが使われていますが、動作上ボールが転がる為には僅かな隙間が無ければ完全に動かなくなってしまうために人の手には感じませんが僅かなガタつきが必ずあるのです。
この為ボールベアリングを使ったアームはピュアストレートアーム化しても厳密な支点の明確化ができずに、それほど鮮明な音にはならなかったのではないかと思います。
なので通常のストレートアームにカートリッジを真直ぐに取付けての実験でも正しい結果は得られないかもしれません。

今回発売されたフィデリックス社のアームと私の自作したアームはワンポイントアームであり、上下、左右の動作の高感度化と全く遊びの無い支点の明確化を実現していますし、捻る力に対しても軸下部にアーム基部の下側を軽く接触させる事によって、これ以外には考えられないほどの完全な軸受を形成しています。
イメージ 1
私の自作ピュアストレートアームの軸受を分解した写真です。上からM4芋ネジ軸受け、軸受止ナット、アーム本体、アーム軸と抜け止、下部軸受ステンレス板、アームベースと非常にシンプルな部品構成になっている事が分かるとおもいます。

追記
11月3日にミュージックバードでラックスのプレーヤーを使ってフィデリックス社の
0 SideForceアームの比較試聴を放送するそうです。司会は鈴木 裕さんです。

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