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LZ-12プリアンプ

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LZ-12プリアンプはフィデリックス社が最初に発売したオールJ-FETのDCプリアンプです。
電源を各段ごとに分け、左右も完全に分離したので全部で12個ものレギュレーターが載る事になり この名前がつきました。
部品もスチロールコンデンサー、抵抗もタンタル抵抗などの今では入手困難な高性能部品を多用しています。
ボリュームはアッテネーター式で硬質で冷たい音のするニッケルクロム系や、埃っぽい音のするカーボン系抵抗を嫌って非磁性のタンタル抵抗が使われていますので
バイパススイッチを押せば、より色付けの少ないパッシブプリとしても使う事ができます。
バイパススイッチをオフにしてフラットアンプを通した時でも、バイパスをオンの時との音質差がとても少なく、フラットアンプとしても非常に優秀な事がわかると思います。

しかし、載っているフォノイコライザーは高域は優秀ですが低域の質感が柔らかく密度と力強さが足りないと思っていました。その後に発売されたMCR-38の音をきけばLZ-12のフォノイコの音がまだまだ不完全だったんだなと分かります。

LZ-12の発売当時は耐圧の高いショットキーバリアダイオードはまだ製品化されていませんでしたので載っているのはファーストリカバリーダイオードです。
このダイオードはノイズを出しますのでショットキバリアーダイオードに載せ換えれば
曇った音が澄んだ音に変わります。

最近MCR-38のフォノイコライザー部を製品化したレジェーロが発売されたので、LZ-12のセレクターとアッテネーターを利用すればMCR-38に近い優秀なプリアンプになる事は分かっていましたので、私もMCR-38を持っていてもレジェーロを購入したのです。

LZ-12は僅かな修正をするだけで今でも十分に通用する高性能なプリアンプだと思います。

最近LZ-12MCを手に入れたバケペンさんの記事が載りましたので私も記事にしてみました。
http://soltiszell.blog.fc2.com/blog-entry-557.html

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