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Channel: 趣味のオーディオの行着いた先
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アーム支点の不明確化が及ぼす音質への影響

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図はアーム支点をA、ターンテーブルスピンドルをB、針先をC、カンチレバー支点をDとそれぞれの位置関係を示したものです。
A点とB点間はプレーヤーのトッププレートに支持され、またB点とC点間は音溝に規制され横に動く事はありませんので針先Cが音溝に引かれる方向は赤矢印方向のみになります。
上の図はピュアストレートアームを、下の図は通常のオフセットアームを表しています。
ピュアストレートアームの図を見て分かると思いますが、赤矢印の方向に針先が引かれた場合元々アーム支点Aと針先C、カンチレバー支点Dは直線上にあり赤矢印の方向に引かれても位置関係は三角形をなしますので絶対に変形する事はありません。
しかし、下の図の様に通常のオフセットアームは台形で上底に当たるカンチレバーが赤矢印の方向に引かれればカンチレバー支点Dが内側に入り針先は前方に延びて点線の様に三角形になろうと変形します。しかもカンチレバー支点にはダンパーと言うバネ性がある為に音の大小で大きく抵抗が変化する音溝に引かれ、カンチレバーの支点D点は内外に移動を繰返し、針先C点は伸び縮みをする事になるのです。
これがオフセットアームの致命的欠点で針先が音溝に引かれ前方に延びてから発電を始めますので音の立上りは鈍く、カンチレバーの支点は常時揺れますので音像はピンボケな曖昧な音にしかならないのです。
ピュアストレートアームを聴けば目が覚めるほど鮮明な音に驚き「オフセットアームはもういらない」と思うほどの圧倒的な差になるのです。

ここで重要なポイントの話をします。これまでの説明の様に微塵も動いてはいけない各三角形のポイントですが、A点とB点を切り離し一つのボード上ではなくしたらどうでしょう?B点とは関連がなくなり別の動きをしていたら?針先C点方向にA点は引かれる事になり、たとえピュアストレートアームだとしても三角形は変形しやすくなる事が理解できるとおもいます。もちろん音質は上記オフセットアームと同様の曖昧な音になってしまいます。
アームベースに重さがあれば少しはましになるかもしれませんが、基本スピンドルシャフトとアームベースをガッチリと結合しなければならない事が御理解頂けるのではと思います。

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